外国漢字表記の由来!なんで米?仏?独?蘭?伊?英?韓?中?豪?西?露?
外国漢字表記の由来!
なんで米?仏?独?蘭?伊?英?韓?中?豪?西?露?
アメリカやフランスなど、世界各国を日本では漢字一字で表現することがあります。
なぜ、その漢字が選ばれたのか、詳しくみていきましょう。
目次
アメリカ!なんで米?
みなさん、聞いたことがあるのではないでしょうか?
昔、アメリカのことを、日本人はメリケンと呼びました。
日本人の耳には、アメリカを指す言葉が、メリケンと聞こえたのでしょう。
そのメリケンを、昔は、米利堅と書いたそうです。
一文字で書くと米になったわけですね。
由来には所説あるそうですが・・・・
フランス!なんで仏?
フランスは、一昔前では、いくつかの漢字表記があったようです。
●法朗西
●法蘭西
●払郎察
●仏瑯西
●仏蘭西
現在は、一番下の仏蘭西が一番多いように思います。
フランスの場合は、特に由来もなく、漢字表記で書かれていた一つの仏蘭西が現在の主流として残り、漢字一文字だと仏となったようです。
ドイツ!なんで独?
ドイツは、漢字で独逸と書きます。
ドイツはドイツ語読みだとドイチュランドと言うそうです。
それが日本人の耳の聞こえ方や、訛りで、ドイツとなったそうですね。
ドイツから独逸となり、漢字一文字だと独ということのようです。
オランダ!なんで蘭?
現在は、オランダの事を、阿蘭陀や和蘭陀と書くことが多いです。
オランダとは江戸時代から貿易が盛んであったので、その時は、友好国という意味を含めて和蘭と呼んでいたそうです。
他の国と同じように、最初の漢字一文字で表記すると和となり、日本の和とかぶってしまうために、二文字目の蘭が採用されたと考えられているようです。
また、江戸時代に伝わってきた、オランダの学問や技術を蘭学と呼んでいますが、そのような歴史的な事も影響しているかもしれませんね。
所説あります。
イタリア!なんで伊?
イタリアは、昔から伊太利、伊太利亜という当て字の漢字で書くことが多いようです。
イタリアの場合は、他の国と同様、漢字の一文字目で伊と書く、特に他の理由はないようです。
イギリス!なんで英?
まず日本がイギリスと呼ぶようになったのは、イギリスを表すポルトガル語がエゲレスと聞こえたからだそうだ。
現在では、エゲレスがなまってイギリスになったというわけです。
エゲレスと言っていた時に、あてられた漢字が、英吉利。
漢字一文字の場合は、頭文字をとって英となったのです。
韓国!なんで韓?
韓国はなぜ韓なのか・・・・
これは、なぜ韓国と呼ばれるようになったのかで、知ることができます。
もともと日本は、朝鮮半島を北朝鮮と南朝鮮と呼んでいたのです。
もともと一つの朝鮮という国から、2つの国に分かれたという歴史的背景や、様々な抗議などがあり、2つの国を区別するという意味でも韓国という呼称が定着していったようです。
だから、そのまま韓と書かれるわけですね。
中国!なんで中?
これは、簡単ですね。
中国の正式名称は中華人民共和国です。
中国も漢字を使う国で、中国自体でも、ほぼそのまま書きますので、漢字一文字で表すと中は当たり前ですね。
オーストラリア!なんで豪?
オーストラリアは、難しい。
まず漢字への当て字が濠太剌利。
当て字でも、とても読めないですよね・・・・
明治時代初期の小学校の教科書に書かれていたそうです。
中国語の発音が影響していることもあるそうで、日本語読みだけではわからない、歴史的理由もあるようです。
また、豪と書かれる理由は、濠の常用漢字が豪だからだそうです。
スペイン!なんで西?
スペインは、漢字表記で、西班牙。
これを日本の漢字の当て字で読もうとしても、スペインとは読めませんよね。
なぜか・・・・・?
その理由がわかりました。
このスペインという表記は、中国から来たそうです。
だから、日本の漢字の当て字では読めないんですね。
中国からきた西班牙という漢字を、日本語のスペインという読み方に、強引にあててしまったようです。
いいかげんですね~。
漢字の一文字表記も西班牙という表記をそのまま用い、西だそうです。
ロシア!なんで露?
現在の日本では、ロシアを露西亜と書きます。
これは、なんとなく、日本語で当て字にしたんだな、とわかりますね。
実は、昔は魯西亜と書いたようです。
ですが魯にはマヌケなど差別的な意味が含まれているということで露にかわったようですね。
だから今は露となり、漢字の一文字表記も露となっています。
まとめ
そもそも、各国の名称は、昔からいろいろな呼び方があったそうですよ。
歴史を見てみると、西暦1543年、種子島へ鉄砲伝来の時から、欧米との関わりがスタートしたのです。
日本に来ていた欧米人の長い歴史をみれば、歴史上、欧米各国の様々な呼び方があったのは当たり前ですね。
長い歴史の中で呼び方が変化し続けてきたのも当たり前でしょう。
中国の影響を受けている国名や、日本の当て字から独自で決められた国名、などなど、様々です。
また、昔から変わっていない国名や、明治維新後に変わった国名など様々なんですね。